Perverse
ついつい話し込んでしまって気が付けば10時を回っていた。
「あんまり遅くなるとマズイな…」
その津田さんの言葉でお開きになり、私達は別々の電車に乗った。
津田さんは送ると言ってくれたけれど、それはやっぱり丁重にお断りした。
津田さんも強引な事はせず、
「気を付けてね」
と言って笑顔で手を振ってくれた。
津田さんとの時間はとても楽しくて、やっぱり彼との関係はこうでなくてはと思う。
会話の中で何度か柴垣くんの名前が出たけれど、気まずくなることもなくて。
その普通がとても嬉しかった。
電車を降りていつもの道を歩くのも少しだけ早足になる。
どんな事があっても尊敬している人である事には変わりないことが嬉しいから。
とても美味しいお酒を飲んだな。
そう思っていると、突然向かい側の歩道から、
「三崎っ」
と私を呼ぶ声が聞こえて。
その聞き覚えのある声に嘘のように胸がキュッと締まって反応する。
慌てて暗い道に目をやると。
そこに居たのはやっぱり。
「柴垣くん…?」
呼ぶが早いか、彼は道を渡り私の前にやって来た…。
「あんまり遅くなるとマズイな…」
その津田さんの言葉でお開きになり、私達は別々の電車に乗った。
津田さんは送ると言ってくれたけれど、それはやっぱり丁重にお断りした。
津田さんも強引な事はせず、
「気を付けてね」
と言って笑顔で手を振ってくれた。
津田さんとの時間はとても楽しくて、やっぱり彼との関係はこうでなくてはと思う。
会話の中で何度か柴垣くんの名前が出たけれど、気まずくなることもなくて。
その普通がとても嬉しかった。
電車を降りていつもの道を歩くのも少しだけ早足になる。
どんな事があっても尊敬している人である事には変わりないことが嬉しいから。
とても美味しいお酒を飲んだな。
そう思っていると、突然向かい側の歩道から、
「三崎っ」
と私を呼ぶ声が聞こえて。
その聞き覚えのある声に嘘のように胸がキュッと締まって反応する。
慌てて暗い道に目をやると。
そこに居たのはやっぱり。
「柴垣くん…?」
呼ぶが早いか、彼は道を渡り私の前にやって来た…。