Perverse
「今月は百貨店はバーゲン期間に入る。確実に売り上げに繋げられるように各自頑張ってください。そろそろ柴垣がトップから転落する姿も見たいので、皆さんに期待してます。以上」
あれから二週間たった平和な月曜日の朝。
週初めのミーティングを笑顔で閉める津田さんに苦笑いしながら視線を向けている柴垣くんを盗み見し、私はニヤけそうになる口元を必死に誤魔化していた。
私と柴垣くん、そして津田さんは、関係がギクシャクするどころか、以前にも増して良い関係性が築けているように思う。
仕事とプライベートを分けた私と柴垣くんのスタンスは、誰に何を言われる事なく受け入れられ、社内はすっかり元の雰囲気に戻っている。
そんな中でも、秘密裏に行う営業に出る前の給湯室デートは、私の大事な一日の活力だ。
今日もこの後、同時刻に社を出ることになっている。
ミーティングが終わりデスクに戻ると、私は一日の予定と時間を再度確認しながら荷物をまとめた。
最後に手帳を閉じてカバンにしまう。
「いってきまーす」
周りに声を掛けると、「いってらっしゃーい」と返してくれる声が聞こえ、私のやる気を起こしてくれる。
軽い足取りで、私はいつものように人目を忍んで給湯室へと向かった。
あれから二週間たった平和な月曜日の朝。
週初めのミーティングを笑顔で閉める津田さんに苦笑いしながら視線を向けている柴垣くんを盗み見し、私はニヤけそうになる口元を必死に誤魔化していた。
私と柴垣くん、そして津田さんは、関係がギクシャクするどころか、以前にも増して良い関係性が築けているように思う。
仕事とプライベートを分けた私と柴垣くんのスタンスは、誰に何を言われる事なく受け入れられ、社内はすっかり元の雰囲気に戻っている。
そんな中でも、秘密裏に行う営業に出る前の給湯室デートは、私の大事な一日の活力だ。
今日もこの後、同時刻に社を出ることになっている。
ミーティングが終わりデスクに戻ると、私は一日の予定と時間を再度確認しながら荷物をまとめた。
最後に手帳を閉じてカバンにしまう。
「いってきまーす」
周りに声を掛けると、「いってらっしゃーい」と返してくれる声が聞こえ、私のやる気を起こしてくれる。
軽い足取りで、私はいつものように人目を忍んで給湯室へと向かった。