Perverse
ついたお店は昔ながらの喫茶店という感じで、木の温もりがとても心地のよい空間だった。
カウンターの向こうに並べられている大小様々なサイフォンはピカピカに磨かれていて、それを見ればこの食後のコーヒーの美味しさも頷ける。
ランチのメニューは一種類しかなくて、初めは本当に美味しいのか不安だったけれど。
小さめだけど野菜たっぷりのクラブサンドも、メインの2つのメンチカツも、添えられたケチャップ味のナポリタンも、ほうれん草とスイートコーンのソテーも。
どれも昔懐かしい味がして美味しく、ホッコリとさせてくれるランチプレートだった。
「そう言えば小耳に挟んだんですけど」
カップをソーサーに戻しながら沙耶ちゃんが言った。
「なぁに?」
私と楓が反応すると、沙耶ちゃんは『実は』と前のめりになった。
「来週から、うちの部署に新しい人が来るらしいです。」
「新しい人?この時期に?結菜、何か聞いてる?新人指導なら結菜の担当でしょ?」
「何も聞いてないけど…。」
新入社員にしろ中途にしろ、指導係は大抵私がこなしている。
カウンターの向こうに並べられている大小様々なサイフォンはピカピカに磨かれていて、それを見ればこの食後のコーヒーの美味しさも頷ける。
ランチのメニューは一種類しかなくて、初めは本当に美味しいのか不安だったけれど。
小さめだけど野菜たっぷりのクラブサンドも、メインの2つのメンチカツも、添えられたケチャップ味のナポリタンも、ほうれん草とスイートコーンのソテーも。
どれも昔懐かしい味がして美味しく、ホッコリとさせてくれるランチプレートだった。
「そう言えば小耳に挟んだんですけど」
カップをソーサーに戻しながら沙耶ちゃんが言った。
「なぁに?」
私と楓が反応すると、沙耶ちゃんは『実は』と前のめりになった。
「来週から、うちの部署に新しい人が来るらしいです。」
「新しい人?この時期に?結菜、何か聞いてる?新人指導なら結菜の担当でしょ?」
「何も聞いてないけど…。」
新入社員にしろ中途にしろ、指導係は大抵私がこなしている。