私の遠回り~会えなかった時間~
一瞬、彬は目を見開くと、私に抱き着いた。

「もう、俺が無理。そんな可愛い顔をするな。」

彬の手が私の身体のあちこちを這い出した。

身体がぞくぞくする。

「知紗、そんなに力を入れないで。」

彬の唇が私の胸を刺激した。

「ん…。」

そして彬の手はゆっくりと、でも確実に私の下半身へ下りていく。

「彬、私…。」

「大丈夫だから、俺に任せて。知紗はただ感じていてくれたらいいから。」

「でももうこれ以上されると、私…。」

彬の顔が私の顔の前に戻って来た。

「大丈夫。感じるまま反応して。」

彬は私の頬にキスを落とすと、私の視界から彬の顔が消えた。

< 131 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop