私の遠回り~会えなかった時間~
15
この数か月のなんと慌ただしかった事か。
私のポスターは会社の想像を超えて、かなりの反響を呼んだ。
その騒ぎの中、私のプロジェクトは動き出した。
それは会社から大々的に発表され、私には密着のクルーが付く事となった。
そして私に帯同するスタイリストが久保さんに決まった。
それはもちろん彬が辞退したから。
私はあれ以来当然彬に会っていない。
加代さんもこんな私に愛想を尽かしたのか、家に寄る事もなくなった。
この展開についていけないお母さんだけがあたふたしている。
でも彬の事は触れてこない。
彬から加代さん、そしてお母さんに事情は伝わっているんだろう。
「明日の飛行機は何時だった?」
お母さんは私の支度を手伝いながら聞いた。
「うん、10時だったかな。」
私のポスターは会社の想像を超えて、かなりの反響を呼んだ。
その騒ぎの中、私のプロジェクトは動き出した。
それは会社から大々的に発表され、私には密着のクルーが付く事となった。
そして私に帯同するスタイリストが久保さんに決まった。
それはもちろん彬が辞退したから。
私はあれ以来当然彬に会っていない。
加代さんもこんな私に愛想を尽かしたのか、家に寄る事もなくなった。
この展開についていけないお母さんだけがあたふたしている。
でも彬の事は触れてこない。
彬から加代さん、そしてお母さんに事情は伝わっているんだろう。
「明日の飛行機は何時だった?」
お母さんは私の支度を手伝いながら聞いた。
「うん、10時だったかな。」