私の遠回り~会えなかった時間~
私は木本さん越しで、浜田さんに目線を合わせる。

浜田さんは少し難しい顔をしている。

「そうだな。初めは3人からだな。」

木本さんは笑った。

「さっ、私達は休憩終わり。行くわよ、大沢さん。」

今日はいろいろと忙しいお昼休憩だった。

あっと言う間に過ぎた1時間に私は慌てて席を立つ。

そして木本さんに頭を下げると、浜田さんの後に付いて食堂を後にした。

「つい得意げに木本君に話してしまったわ。ごめんね、大沢さん。」

総務に戻りながら、浜田さんは私に申し訳なさそうに言った。

「いえ…。」

私は浜田さんに笑う。

「でも…、それがこんな事になるなんて。」

何やら浜田さんはブツブツ言っている。

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