トライアングル (仮)
「ずるい!私の方がはるちゃんと仲良いんだから!
ざっきー入ってこないで!」
私をぎゅっとした胡桃ちゃんは
キッとざっきーを睨んだ。
こんな可愛い子に嫉妬してもらえるなんて、幸せ…
おっと、ごめんなさい。ヨダレが。
「はいはい。七瀬さんははるちゃんのことが大好きなんだねー。」
ドキッ
急なはるちゃん呼びに少しだけ、
ほんのちょっとだけ、心が揺らいでしまった。
それにしても、私のことはあだ名で呼んでくるのに
胡桃ちゃんのことは名字なんだ。
そういえば、ざっきーの周りの女子達も
確か名字で呼ばれていたような…。
って、何自意識過剰しちゃってるんだろ、
気持ち悪っ!
私には関係のないことだ。