【短】恋愛ロマンチスト

そこから、今まで。
俺から好きだって言ったこと…あったかな。



「天哉…約束守ったからね?」

「え?」


にこにこと満足気にそういう彼女に、心臓がヒヤリとする。
だって、ということは、あの溢れんばかりのお菓子の山は、この滅茶苦茶細い体の中に収められたと言うことで…。


「んもう!心配し過ぎ!私、捌く言っていったでしょ」

「でもさ…」

「ぜーんぶ、テニス部の後輩のオヤツになったよ」


悪戯っぽくふふふと笑う彼女の顔は、本当に嬉しそうだ。


「…そっか…なんか、ごめんな?莉夏。俺、疑うようなことばっかしてて、男らしくないよな…」


しゅん、と小さくなる俺の見て、彼女はくすりと笑った。


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