いつかの星の下で
出逢い
東北の、とある田舎町
そこで私は生まれ育った
そして今でもこの町に残っている
夏の晴れた夜には
ひとり空を見上げる
遠い昔に2人で描いた
君が教えてくれた星の名前を
ひとつ、ひとつ、
指先でなぞってみる
あの日みたいに
2人の声が重なることはなくても
「こと座のベガ、」
「はくちょう座のデネブ、」
「わし座のー」
『アルタイル』