副社長の一目惚れフィアンセ
「これから指輪を見に行こうか」
「えっ?」
「婚約指輪」
彼は当然のようにニコリと笑う。
…そうか。婚約するからには婚約指輪はいるのか。
車が向かった先は銀座だ。
ブランド店が立ち並ぶ通りで「どの店が好み?」と聞かれたけど、好みも何もない。
高級ブランドに興味はないし、足を踏み入れたことのない店ばかりだ。
「お任せします」とひきつった笑みを見せながら答え、あるブランド店に入った。
ガラスケースにはたくさんのジュエリーが並んでいる。
だけど、一十百千万……桁が…私の思っているよりも2,3桁多く、心臓が縮み上がる。
「いらっしゃいませ。何かお探しでしょうか」
黒いワンピースを着た中年の女性店員が出てきて、私たちに声をかけた。
「婚約指輪を探してるんです」
「それでしたらこちらに新作が数点ございます。
気になるものがあればお出ししますので」
「えっ?」
「婚約指輪」
彼は当然のようにニコリと笑う。
…そうか。婚約するからには婚約指輪はいるのか。
車が向かった先は銀座だ。
ブランド店が立ち並ぶ通りで「どの店が好み?」と聞かれたけど、好みも何もない。
高級ブランドに興味はないし、足を踏み入れたことのない店ばかりだ。
「お任せします」とひきつった笑みを見せながら答え、あるブランド店に入った。
ガラスケースにはたくさんのジュエリーが並んでいる。
だけど、一十百千万……桁が…私の思っているよりも2,3桁多く、心臓が縮み上がる。
「いらっしゃいませ。何かお探しでしょうか」
黒いワンピースを着た中年の女性店員が出てきて、私たちに声をかけた。
「婚約指輪を探してるんです」
「それでしたらこちらに新作が数点ございます。
気になるものがあればお出ししますので」