副社長の一目惚れフィアンセ
ご飯を食べ終え、シャワーを済ませて寝室へと入った。

この前はキス以上のことはしなかった。

『続きは引っ越してきてから』なんて意地悪な笑みを浮かべられてしまったから。


こんな私にも、『好きだ』と言ってくれた人は過去にはいたのだ。

だけど、私は自分に自信がないがために、相手のことを信じ切れなくなってしまう。

本当は性欲の吐口になればいいだけなんじゃないか、なんていらぬことばかり勘ぐって、結果的に愛想をつかされてしまうのだ。

だから、私は一線を越える行為を躊躇ってしまう。



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