冷酷な騎士団長が手放してくれません
高らかにラッパが鳴り響き、第一試合の始まりを知らせる。


円形の舞台には、剣を手にした二人の騎士が向かい合っていた。


「そんなことより、どなたが勝つのか楽しみですわ」


まるでどうでもいいことのようにリアムの話を切り上げると、ソフィアはニールに向けて微笑んで見せるのだった。
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