冷酷な騎士団長が手放してくれません
翌日、リアムは騎士団の一行とともにアンザム邸を出発した。
「ソフィア様。リアム様は、私が必ずお守りしますので、ご安心ください」
リアムの従順な配下であるダンテは、出発の直前、ソフィアにそう言った。
「お願いね、ダンテ」
「は、命に代えても」
「リアム、気を付けて」
金色の刺繍の施された黒色の軍服に身を包み、腰から銀色の剣を提げたリアムは、見惚れるほどに美しかった。
「ありがとうございます、ソフィア様」
見る人全てを魅了する青色の瞳は、別れの間際までソフィアから目を離さない。
名残惜しそうにソフィアを見つめていたリアムだったが、やがて決意を固めたように手綱を引く。
嘶きとともに、リアムの馬は歩きはじめた。
馬に乗った一行は、リルべの民たちに見送られながら、青空の下に広がる広野の向こうへと消えて行った。
その先頭を行く金色の髪の美しき騎士を、ソフィアはいつまでも見送っていた。
「ソフィア様。リアム様は、私が必ずお守りしますので、ご安心ください」
リアムの従順な配下であるダンテは、出発の直前、ソフィアにそう言った。
「お願いね、ダンテ」
「は、命に代えても」
「リアム、気を付けて」
金色の刺繍の施された黒色の軍服に身を包み、腰から銀色の剣を提げたリアムは、見惚れるほどに美しかった。
「ありがとうございます、ソフィア様」
見る人全てを魅了する青色の瞳は、別れの間際までソフィアから目を離さない。
名残惜しそうにソフィアを見つめていたリアムだったが、やがて決意を固めたように手綱を引く。
嘶きとともに、リアムの馬は歩きはじめた。
馬に乗った一行は、リルべの民たちに見送られながら、青空の下に広がる広野の向こうへと消えて行った。
その先頭を行く金色の髪の美しき騎士を、ソフィアはいつまでも見送っていた。