happiness
二章 返ってきた返事は?
翌日の登校時間。
学級委員の波奈の仕事で、朝早くに来ていた波奈と陽美。

「昨日ね…」
と陽美は、誰もいない廊下の奥で、ノロケ話を始めた。
昨日あった出来事は、陽美には話さないことにした。
私にラブレターを渡した相手は、そのことを私の友達とかに勝手に知られてしまうと、困るだろうから。
私だって、何かを勝手に知られては困る。
やっぱり、気遣いって、女子には必須だ。
なんて、それも女子力かな。
「めっちゃ、良いじゃん♪」
と陽美のノロケ話を聞いて、飛び上がる。
そう、私はノロケ話が、大の好物。
って、なんか食べ物みたいだけど。
女子は、コイバナが好きだ。
当たり前のように、感じる。
私は陽美のノロケ話を聞きながら、頭の隅ではそんなことを考えた。
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