happiness
「別にいいよ。それよりさ」

なんだろ。
晃くん、今日、ちょっと可笑しい?
晃くんは、歩み寄ってくる。
「晃くん?」
どうしたの?みたいな感じに、私は尋ねた。
と晃くんは、私の目の前で立ち止まって、
「最近、可笑しいよね。何かあったの?」
え?
「何を言い出すの?」
私は眉間にシワを寄せながら、そう言った。
可笑しいのは、晃くんだよ。
どうしたの?
すると、晃くんは私の左頬に手を伸ばして、
「だって……。様子が、変だもん」
と言いながら、晃くんが近づいてくる。
え?異常に近いのは、気のせい?

すると、


チュ


互いの唇が、音をたてて、触れ合った。

え?
今、何が……?
晃くんの顔が、離れていく。
私はキスしたんだと、自覚した。
「な!何するの!」
ガタン!と、椅子から立ち上がった。
何なの!どうして、キスなんか……!
ひ……晃くん…には…陽美が………いるのに………!
こんなこと、陽美が………許すワケ……!
な………な……ない!!絶対に!!
< 17 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop