happiness
「先生に頼まれてた資料、資料室に持っていってほしいの。良いかな?私、このあとどうしても参加しなきゃならない会議があって」
「うん。いいよ。放課後は、塾とか用事とかないし」
私は何の迷いもなく、そう答えた。
と彼女の顔は、ぱぁと明るくなった。
「ありがとっ!資料は、教室にあると思うから!じゃーね!よろしく!」
と橋下さんは、早々に走り去っていった。
私は一人、廊下に繋がる踊り場に、ポツンと残された。
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