俺は恋する君に恋をした
桜の花が散り始め、葉桜になろうとしている。まだ半袖、短パンでは少し肌寒く、学校へ向かう足は少し急ぎ足になっていた。

今日から5年生。始業式。クラス替え。
そんなん走って学校に行くに決まってんじゃん!

「しょーーーたーーーーー!」ドンっ。

「びっくりした!!!ばか結斗やめろよ!」

「ニヒヒ。今日クラス発表だな〜また同じクラスなれるかな〜」

「しらね〜けどお前とはクラス違くてもいいかな」

「・・・はー????💢こら逃げんな」

なんて嘘に決まってんじゃんまたこいつと一緒だったら絶対楽しいに決まってる。

「捕まえた!てか俺と嫌なら誰と一緒になりたいんだよ〜。あっ。あの子となりたいんだろ?笑」

「ちげーーし!」

あの子っていうのは名前も知らない子。
去年、昼休み終わりに階段上がってた時にその子を初めて知った。何を話してるのか分からなかったけどすごく楽しそうっていうのはわかった。
だってめちゃくちゃ笑ってたんだ。これでもかってくらいに俺の斜め後ろにいたけど、友達と話しながら視線はその子に釘付けで、見すぎてたんだろうな。
その子と目が合った。
何か言わなきゃって思ったけど頭真っ白で振り絞って出たのが

「こんにちは」

「・・・」

やっちまったって思ったよ。けど、、

「フフッ。こんにちは!」

満面の笑みで返してくれた。そこで名前を聞けば良かったんだろうけどクラス名聞くことしかできなかった。

で、悲しいことにその子のクラスは1組で1番奥。俺は3組だったから移動授業で前通るってこともまずなくて、結斗とふざけながら1組側の廊下に行ったり水道が少しでも埋まってたら1組側の水道使ってその子を見に行っていた。
そこで知ったのは、その子はよく笑っていて、よく授業中寝てて、男女関係なく誰とでも話す子だった。

結斗のいう通りその子とは同じクラスになりたい。なんなら寝る前にも願ったし夢の中でも願ってた。
だから先生達あとは頼んだからなーーー!




キーンコーンカーンコーン。
「はい!みんなおはよう!元気そうでなにより。
今日は始業式後そのまま5年生はクラス発表があるのでそのまま教室に戻らずいること。
はー、このクラスも今日で終わりか寂しくなるな〜次俺が担任になるやついたらよろしくな」

担任の斎藤先生はサッカー部の顧問で運動神経抜群で良い先生!怒るとめちゃくちゃ怖いし、昼休み潰れることもあったけど気に入ってる。

「よし。そろそろ体育館行こうかね。
みんな廊下に整列しろ〜。体育館着いたら静かにな!最後くらい3組が1番綺麗に整列してすげーって思われようぜ!」

「「 はーい! 」」

あともう少しだ。
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