恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
赤いボタンを押した私は、思わず脱力のため息をついていた。
そんな私の、疲れた顔を覗き込むように見ながら、翔が「どうしたの?ママ」と聞いてきた。
「あ・・えっとね、今からおばあちゃんのお店に行くことになったんだ」
「ピクニックはー?」
「おばあちゃんのところに行ってる途中で、桜は見れるかもしれないから。見れなかったらまた・・明日にでも行こう。ね?」
どちらにしても、今から外に出ることに変わりはないと分かっている翔は、案外あっさり「うん」と言ってくれた。
そんな私の、疲れた顔を覗き込むように見ながら、翔が「どうしたの?ママ」と聞いてきた。
「あ・・えっとね、今からおばあちゃんのお店に行くことになったんだ」
「ピクニックはー?」
「おばあちゃんのところに行ってる途中で、桜は見れるかもしれないから。見れなかったらまた・・明日にでも行こう。ね?」
どちらにしても、今から外に出ることに変わりはないと分かっている翔は、案外あっさり「うん」と言ってくれた。