恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
家に帰った私たちは、まず翔を、幼稚園の制服から洋服に着替えさせた。
部屋着ではなく、外出用の洋服を見た翔は、それを小さな指で指した。

「ママぁ。これ、きるの?」
「うん。そうよ」
「じゃあ、おでかけするの?」
「うん」
「どこにー?」
「すぐ分かるよ。ちょっと待っててね」

持って行くものの用意はできてる。あとは・・・。

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