恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
壮介さんと結婚して4年目。
その間、主人は何度も何度も浮気をしてきた。
最初はさすがに(と言うべきか)、妻である私に悟られないようにという配慮は怠らなかった。
でも、私に浮気がバレた途端、主人は堂々と浮気をするようになった。

開き直った壮介さんは、「俺はたしなみ程度しか飲まない。賭け事もしない。借金もない。これが唯一の娯楽なんだよ。それに俺は、君や翔に暴力を振るったりしないだろ?」と私に言った。
主人流に言い換えれば、「だから浮気ぐらい許せ」ということだ。
年齢が一回りも違う男の人は、こういう考えなのだろうか・・・。

< 21 / 483 >

この作品をシェア

pagetop