恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
それから10分も経たないうちに、岸川さんが事務所に戻ってきたのが、気配と声で分かった。
着いた早々、土井さんと話をしている低い男の人の声が聞こえる・・と思ったら、私たちがいる部屋にひょっこり顔を出して「よっ!」と言った岸川さんは、「もうちょっとだけ待ってて。すぐ終わるから」と言うと、私が頷くのを見たのか見てないのかも分からないうちに、顔を引っこめた。
それから再び土井さんと話している声が聞こえてきた。忙しい人だ。
土井さんが今、岸川さんにしていることを、これからは私がすることになるのか・・・。
着いた早々、土井さんと話をしている低い男の人の声が聞こえる・・と思ったら、私たちがいる部屋にひょっこり顔を出して「よっ!」と言った岸川さんは、「もうちょっとだけ待ってて。すぐ終わるから」と言うと、私が頷くのを見たのか見てないのかも分からないうちに、顔を引っこめた。
それから再び土井さんと話している声が聞こえてきた。忙しい人だ。
土井さんが今、岸川さんにしていることを、これからは私がすることになるのか・・・。