恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
ガクッとうなだれた岸川さんを元気づけるように、私はオタオタしながら「や、やだ!保護者じゃないですって!大体、そんな年齢(とし)じゃないでしょう?」と言った。
「・・・俺、いくつに見える?」
「え。ぇっと・・30代、の・・35くらいだと・・」
岸川さんをじっと見ながら呟く私に、岸川さんは「37だよ」と言うと、ニコッと微笑んだ。
「あ・・・そうですか」
「あれ?あんまり驚いてないねー」
「何に驚くんですか?」
「年の差?俺ら、結構あるだろ」
「え?たったの9歳ですよ?私、壮介さ・・あ、主人――って別れる予定の――主人、ですけど、あの人は私より12年上です」
「・・・俺、いくつに見える?」
「え。ぇっと・・30代、の・・35くらいだと・・」
岸川さんをじっと見ながら呟く私に、岸川さんは「37だよ」と言うと、ニコッと微笑んだ。
「あ・・・そうですか」
「あれ?あんまり驚いてないねー」
「何に驚くんですか?」
「年の差?俺ら、結構あるだろ」
「え?たったの9歳ですよ?私、壮介さ・・あ、主人――って別れる予定の――主人、ですけど、あの人は私より12年上です」