恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「・・・控えめなところが気に入った、か」
壮介さんにとって私は、控えめな、控えの妻に過ぎなかった。
「なぁに?ママぁ」
私を仰ぎ見て翔が聞く。
クリッとした目と長いまつ毛は、どちらかと言うと壮介さんに似ている。
この子のあどけない表情は、いつまでも消えないでほしい。
壮介さんにとって私は、控えめな、控えの妻に過ぎなかった。
「なぁに?ママぁ」
私を仰ぎ見て翔が聞く。
クリッとした目と長いまつ毛は、どちらかと言うと壮介さんに似ている。
この子のあどけない表情は、いつまでも消えないでほしい。