恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「これは・・・?」
「都内の保育所と託児所リスト」
「え」
「昨日調べてみたんだ」
「・・わたしのために、わざわざ・・・」
「うん。まぁ・・だが、もし湖都ちゃんが来てくれなくても、湖都ちゃんみたいな状況の人が応募してくるかもしれないから、“わざわざ”調べたんじゃないよ」
「そぅですか・・・。すみません。私・・自分のことなのに、岸川さんに頼りっぱなしで・・」
「いやぁ・・・ホントのことを白状すると、土井さんが調べてくれたんだ」
「え?」
「実のところ、湖都ちゃんが面接に来てくれたときに初めて、お子さんを預ける支援っていうか・・そういうのを俺も考えておかなきゃいけなかったと気がついた次第でさ」
「あぁ・・・土井さんの場合は必要なかったんですよね」
「そ。で、土井さんが調べてくれた結果、事務所に近い施設はどこも空きがないと言われた」
「そうでしたか・・」
「今春休みの時期なんだろ?」と岸川さんに聞かれた私は、「もうすぐ。この週末から・・はい」と言いながら、コクンと頷いた。
「都内の保育所と託児所リスト」
「え」
「昨日調べてみたんだ」
「・・わたしのために、わざわざ・・・」
「うん。まぁ・・だが、もし湖都ちゃんが来てくれなくても、湖都ちゃんみたいな状況の人が応募してくるかもしれないから、“わざわざ”調べたんじゃないよ」
「そぅですか・・・。すみません。私・・自分のことなのに、岸川さんに頼りっぱなしで・・」
「いやぁ・・・ホントのことを白状すると、土井さんが調べてくれたんだ」
「え?」
「実のところ、湖都ちゃんが面接に来てくれたときに初めて、お子さんを預ける支援っていうか・・そういうのを俺も考えておかなきゃいけなかったと気がついた次第でさ」
「あぁ・・・土井さんの場合は必要なかったんですよね」
「そ。で、土井さんが調べてくれた結果、事務所に近い施設はどこも空きがないと言われた」
「そうでしたか・・」
「今春休みの時期なんだろ?」と岸川さんに聞かれた私は、「もうすぐ。この週末から・・はい」と言いながら、コクンと頷いた。