恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「そこで俺は考えた。何か打開策はないかと」
「もしかして、あったんですか?」
「うーん・・・一つだけ思いついた」
「ホントに!?」
「ああ。だが、これが策になるかどうかはまだ分かんねぇから。まず俺の話を聞いて」
「あ・・はい」
「二年ほど前に、俺、あるクライアントの依頼を受けて保育園の改装をやったことがあるんだ」
「保育園・・・」
「うん。それを思い出してさ。早速連絡を取って事情を説明したら、今のところ一人だけなら受け入れられると言ってくれたんだ」
「あ・・・そうですか!良かった・・・」

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