恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
・・・いや。これは気の毒がってるっていうより、呆れてるって言った方が当たってる・・・。
「当時の俺んちに着いてホッとしたのか?その辺はよく分からんが。おまえは“もう寝る~”と言い出して俺に寝室案内させてからすぐ、自分で服脱ぎだしたんだぞ。俺に予告もなく」
「うそっ!」
「そんなことで嘘ついてどーすんだよ。だから俺は慌てて寝室から出た。そして俺はリビングのソファで寝る羽目になった。これが正真正銘の事実であり、真実だ」
「そ、そぅ、だったんです・・・ね」
・・・やっぱり私、消えていなくなった方がいいのかもしれない・・・あれ?
ってことは。
あのとき、本当にただ泊まっただけ、ってことになるのよね。
つまりそれは、私と岸川さんの間に、体の関係はなかった。
イコール、私の「初体験」は、壮介さんとの結婚初夜ってことになる―――。
「当時の俺んちに着いてホッとしたのか?その辺はよく分からんが。おまえは“もう寝る~”と言い出して俺に寝室案内させてからすぐ、自分で服脱ぎだしたんだぞ。俺に予告もなく」
「うそっ!」
「そんなことで嘘ついてどーすんだよ。だから俺は慌てて寝室から出た。そして俺はリビングのソファで寝る羽目になった。これが正真正銘の事実であり、真実だ」
「そ、そぅ、だったんです・・・ね」
・・・やっぱり私、消えていなくなった方がいいのかもしれない・・・あれ?
ってことは。
あのとき、本当にただ泊まっただけ、ってことになるのよね。
つまりそれは、私と岸川さんの間に、体の関係はなかった。
イコール、私の「初体験」は、壮介さんとの結婚初夜ってことになる―――。