恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「荷物はこれだけ?」
「うん」
「少ないわねぇ」
「今までそっちに何度か送ったでしょ。だからひとまずは、これで十分なの」
「あ。そうだったわね。じゃあ行きましょうか」と母が言うと、翔は手をバンザイしそうな勢いで「はぁい!」と言った。





「お母さん。今日、お店は?」
「湖都(こと)たちが来てくれるって言うからね、急いで閉めたわよ」
「やっぱり・・」

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