恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
・・・俺は別にあいつと離婚してもよかったんだ。
もうあいつに対して愛情はない。結婚生活に未練など全くない。
離婚に応じなかった理由はただ一つ。
あいつが先に離婚を言い出したからだ。
あいつの要求を、すんなり呑みたくなかった。
あいつをただ「勝たせ」たくなかった。
そうだ。俺は何でもかんでもあいつの思い通りにさせたくなかったんだ!ちくしょう!
だからあいつが悩んで苦しんでいると思うと、俺は思わず顔がニヤけそうになるほど、心の底から喜びが湧いてきた。
「ざまあみろ!もっと悩め!もっと苦しめ!」と思った。
それでも俺と一緒にいるしかおまえの生きる道はないんだと、あいつに思い込ませることが、俺の楽しみ――生き甲斐――に繋がっていた。
もうあいつに対して愛情はない。結婚生活に未練など全くない。
離婚に応じなかった理由はただ一つ。
あいつが先に離婚を言い出したからだ。
あいつの要求を、すんなり呑みたくなかった。
あいつをただ「勝たせ」たくなかった。
そうだ。俺は何でもかんでもあいつの思い通りにさせたくなかったんだ!ちくしょう!
だからあいつが悩んで苦しんでいると思うと、俺は思わず顔がニヤけそうになるほど、心の底から喜びが湧いてきた。
「ざまあみろ!もっと悩め!もっと苦しめ!」と思った。
それでも俺と一緒にいるしかおまえの生きる道はないんだと、あいつに思い込ませることが、俺の楽しみ――生き甲斐――に繋がっていた。