恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
翔は、母親である私にギューッと抱きしめられても、「痛い」とか「苦しい」とか「離して」といった文句を言うどころか、小さな自分の体を、心まで丸ごと預けるように、私にただ抱きしめられていた。
そしてシクシク泣きながら、まだ小さな手でしがみつくように、私を抱きしめてくれていた。
翔は静かに泣いていた。
シクシクと、そして時折鼻をすするような翔の声が、私たちの間で聞こえる程度の静けさで。
でも、その泣き声が、傷ついた魂の叫び声のように思えて、私の心にズンズン突き刺さる。
そして突き刺さった刃は、「罪悪感」という形で残っていく―――。
そしてシクシク泣きながら、まだ小さな手でしがみつくように、私を抱きしめてくれていた。
翔は静かに泣いていた。
シクシクと、そして時折鼻をすするような翔の声が、私たちの間で聞こえる程度の静けさで。
でも、その泣き声が、傷ついた魂の叫び声のように思えて、私の心にズンズン突き刺さる。
そして突き刺さった刃は、「罪悪感」という形で残っていく―――。