恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
主に会社勤めのサラリーマンが、休憩がてら、コーヒーを1杯飲みに立ち寄るような喫茶店(母曰く、「カフェみたいな感じじゃなくて、あくまでも喫茶店なのよ」だそうだ・・)にしたいと思った母は、西麻布のオフィス街の一角に、コーヒー喫茶店「白樺」を構えた。
父が亡くなって2年後、今から2年前のことだ。
店舗の場所(地域)や物件は、母が自分の足で何度か下見をして、全て母が自分で決めた。
内装も、母が頼んだ建築家の専門的な意見を聞きつつ、基本的には母自身が全部決めたので、姉や私は一切関与していない。
そうやって、最初から境界線をハッキリ引いていたおかげで、お金にまつわるような、ややこしい面倒事にお互い巻き込まれずに済んでいる。
姉はどうか知らないけど、私は、「白樺」が完成してから、初めてお店に行った。
距離的な問題もあったし、翔が生まれたばかりで、そうそう遠出も出来ない状態だったから。
父が亡くなって2年後、今から2年前のことだ。
店舗の場所(地域)や物件は、母が自分の足で何度か下見をして、全て母が自分で決めた。
内装も、母が頼んだ建築家の専門的な意見を聞きつつ、基本的には母自身が全部決めたので、姉や私は一切関与していない。
そうやって、最初から境界線をハッキリ引いていたおかげで、お金にまつわるような、ややこしい面倒事にお互い巻き込まれずに済んでいる。
姉はどうか知らないけど、私は、「白樺」が完成してから、初めてお店に行った。
距離的な問題もあったし、翔が生まれたばかりで、そうそう遠出も出来ない状態だったから。