恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「お母さんっ。翔、やっと寝たところだから。もうちょっと静かに・・」
「あ、そうね。ごめんごめん」と小声で謝った母は、ケロッとした態度で「玄関に塩まいとかなきゃ」と言った。
「あ、でも、壮介さんはこの家には入れてないよ?」
「分かってるわよ。でも厄払いは必要よ」と母は私に答えながら、すでにソファから立ち上がって、塩があるキッチンの方へと移動している。
母も余程腹が立っているのだろう。
玄関に塩をまく行為は、誰にも害を及ぼさない。
こうなったら母の好きにさせてやろう―――。
「あ、そうね。ごめんごめん」と小声で謝った母は、ケロッとした態度で「玄関に塩まいとかなきゃ」と言った。
「あ、でも、壮介さんはこの家には入れてないよ?」
「分かってるわよ。でも厄払いは必要よ」と母は私に答えながら、すでにソファから立ち上がって、塩があるキッチンの方へと移動している。
母も余程腹が立っているのだろう。
玄関に塩をまく行為は、誰にも害を及ぼさない。
こうなったら母の好きにさせてやろう―――。