恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
塩まきからすぐ戻った母は、塩をキッチンに戻すと、再びリビングのソファに座って、私と話をする体勢についてくれた。
私は、母が淹れてくれたカフェラテを、一口飲んでじっくり味わった。
おかげで少しずつ、心が落ち着いていく。
「確かに、あれはすごく酷かった。私も情けないくらいダメな母親だって思い知らされた。だけど、あの人を訴える気はないよ、私。もうあの人とは二度と関わりたくないから」
「ま、そうねぇ。湖都ちゃんの言いたいことも分かるわ。でも湖都。あんたはダメな母親じゃないわよ。あんたはその場でできることを精一杯やったって、お母さんには分かってるよ。それに翔くんだってちゃんと分かってるはず。だからパパのところからママのところに戻ったんでしょ?」と母に言われた私は、再び涙が目に浮かぶのを感じながら「ありがと、お母さん」と涙声で言った。
私は、母が淹れてくれたカフェラテを、一口飲んでじっくり味わった。
おかげで少しずつ、心が落ち着いていく。
「確かに、あれはすごく酷かった。私も情けないくらいダメな母親だって思い知らされた。だけど、あの人を訴える気はないよ、私。もうあの人とは二度と関わりたくないから」
「ま、そうねぇ。湖都ちゃんの言いたいことも分かるわ。でも湖都。あんたはダメな母親じゃないわよ。あんたはその場でできることを精一杯やったって、お母さんには分かってるよ。それに翔くんだってちゃんと分かってるはず。だからパパのところからママのところに戻ったんでしょ?」と母に言われた私は、再び涙が目に浮かぶのを感じながら「ありがと、お母さん」と涙声で言った。