恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「話を変えましょう。奥さん」
「はい」
「最後にご主人に会われたのは何時ごろですか?」
「えっと・・・・・あっ、そうだ。午後、4時を過ぎたばかりの頃です」
「それは確かですか」
「はい。あのとき・・主人に会う直前・・たぶん、1・2分くらい前に、一緒に歩いていた息子から時間を聞かれて。で、私は自分の腕時計を見て“もうすぐ4時だよ”って答えましたから」と私は言って、自分の腕時計を、刑事さんたちに見せた。
刑事さんは、それが正確に動いているのを確認するように、二人とも2・3度頷く。
「はい」
「最後にご主人に会われたのは何時ごろですか?」
「えっと・・・・・あっ、そうだ。午後、4時を過ぎたばかりの頃です」
「それは確かですか」
「はい。あのとき・・主人に会う直前・・たぶん、1・2分くらい前に、一緒に歩いていた息子から時間を聞かれて。で、私は自分の腕時計を見て“もうすぐ4時だよ”って答えましたから」と私は言って、自分の腕時計を、刑事さんたちに見せた。
刑事さんは、それが正確に動いているのを確認するように、二人とも2・3度頷く。