恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「おそらくご主人は、あなた方と別れた後、国立駅の方向へ歩いて行ってたんでしょう。その道中で事故に遭われてしまったんですな。まことに不運なことです。事故現場は先ほど奥さんから聞いた実家の住所と国立駅を結ぶ場所ですからね。おそらくタクシーがつかまらなかったから、徒歩で駅まで行くことにしたんでしょうな・・・。奥さん」
「は、はい」
「いやぁ。2・30分ってぇと、結構な長話だと私しゃあ思うんですがね?一体どうして“外で”“立ち話を”されたんでしょう」
「それは・・・・・・」
「奥さんの実家はすぐそこにある。その上、あなたたちは夫婦で、息子さんも一緒だったんでしょう?いやいや。別に私らは奥さんと息子さんを疑ってんじゃあないんですよ。ご主人が車による轢死だというのは明らかですし、これはひき逃げ事件でもない。こりゃあ交通事故だ。でもね、奥さん。事故の原因は、ご主人の信号無視なんですよ」
「・・・・・・え?」
「は、はい」
「いやぁ。2・30分ってぇと、結構な長話だと私しゃあ思うんですがね?一体どうして“外で”“立ち話を”されたんでしょう」
「それは・・・・・・」
「奥さんの実家はすぐそこにある。その上、あなたたちは夫婦で、息子さんも一緒だったんでしょう?いやいや。別に私らは奥さんと息子さんを疑ってんじゃあないんですよ。ご主人が車による轢死だというのは明らかですし、これはひき逃げ事件でもない。こりゃあ交通事故だ。でもね、奥さん。事故の原因は、ご主人の信号無視なんですよ」
「・・・・・・え?」