恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「・・・私たち・・私・・」
「はい?」
「あの・・・私、たちは離婚することになってました」
「ほう?」
「でもっ、それはお互いに合意した上で決めたことです。それであのとき壮介さんは、離婚届を持ってきてくれました」
「ほほぅ。そりゃあ、なんというかまぁ、色々とお気の毒でしたなぁ。ご主人ばかりじゃなくて奥さんも」
「あぁ、まぁ、いぇ・・」
「しかし、それで2・30分も外で話し込んだんですか?」
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