恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「私が長野の家を出なければ、壮介さんは・・・こんなことにはならなかったはず。少なくとも、死なずに済んだはずです。全部私のせいで、こんなことに・・・」
「いや、違うな。旦那さんがサッサと離婚に応じてれば、少なくとも旦那さんにとって最悪の事態は免れたはずだと俺は思う」
「岸川さん・・・」
「あのさ。俺は“神”の存在なんて信じちゃいない。だけど“自分さえよければ他人を傷つけても構わない”ような生き方をしていたら、その行いはいつか必ず自分に返ってくるっていう理(ことわり)?みたいなものがこの世にはあると信じてる」
「あ・・・」
「いや、違うな。旦那さんがサッサと離婚に応じてれば、少なくとも旦那さんにとって最悪の事態は免れたはずだと俺は思う」
「岸川さん・・・」
「あのさ。俺は“神”の存在なんて信じちゃいない。だけど“自分さえよければ他人を傷つけても構わない”ような生き方をしていたら、その行いはいつか必ず自分に返ってくるっていう理(ことわり)?みたいなものがこの世にはあると信じてる」
「あ・・・」