恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
あなたとキス、あなたにキス (番外編)
「姫様。ようこそ!岸川建築設計事務所へ!」
「ぁ・・どぅ、も。失礼、します」
岸川さんの「大口上」と、執事然としたお辞儀の「洗礼」を受けた私は、恐縮しながら岸川さんの「お城」に入った。
おりしも今日の岸川さんは、黒っぽいスーツをビシッと着こなしている。
もしかしたら岸川さん、執事っぽく見せるためにわざと着たのかしら。
どちらにしても、適度に筋肉がついた細身の彼の体型に、スーツ姿は良く似合ってる。
けど、伸び放題に見える髪は、そろそろ切った方がいいかも。でもそれはそれで似合ってるんだけど・・・って、ここに岸川さんの「ズボラ」的兆候が出始めてる?
私は慌てて、岸川さんの髪の方へ伸ばしかけた手――触れたくてムズムズしてしてるけど――を、引っこめた。
「ぁ・・どぅ、も。失礼、します」
岸川さんの「大口上」と、執事然としたお辞儀の「洗礼」を受けた私は、恐縮しながら岸川さんの「お城」に入った。
おりしも今日の岸川さんは、黒っぽいスーツをビシッと着こなしている。
もしかしたら岸川さん、執事っぽく見せるためにわざと着たのかしら。
どちらにしても、適度に筋肉がついた細身の彼の体型に、スーツ姿は良く似合ってる。
けど、伸び放題に見える髪は、そろそろ切った方がいいかも。でもそれはそれで似合ってるんだけど・・・って、ここに岸川さんの「ズボラ」的兆候が出始めてる?
私は慌てて、岸川さんの髪の方へ伸ばしかけた手――触れたくてムズムズしてしてるけど――を、引っこめた。