恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
岸川さんは事務所内を一通り案内してくれた。
ワンフロアなので、時間はそれほどかからない。
私が懸念していたより、事務所は「キレイに」片づいていると思う。
まず、そのことに私はホッとした。
でなければ一体、どこから最初に仕事を始めたらいいのか、私も分からなかっただろうから。
そして次に、事務所内に置かれている、建物の模型やパネルの数に、私は目を見張った。
「これは・・もしかして、岸川さんが設計した建物ですか?」
「そうだよ」
「これ、全部!?」
「ああ。ただし、独立してこの事務所を開設してからの実績になるから、7年分しかないけどね」
「それでも、こんなにたくさんの建物を創ってきたんですね・・・あっ!“白樺”だ!」
ワンフロアなので、時間はそれほどかからない。
私が懸念していたより、事務所は「キレイに」片づいていると思う。
まず、そのことに私はホッとした。
でなければ一体、どこから最初に仕事を始めたらいいのか、私も分からなかっただろうから。
そして次に、事務所内に置かれている、建物の模型やパネルの数に、私は目を見張った。
「これは・・もしかして、岸川さんが設計した建物ですか?」
「そうだよ」
「これ、全部!?」
「ああ。ただし、独立してこの事務所を開設してからの実績になるから、7年分しかないけどね」
「それでも、こんなにたくさんの建物を創ってきたんですね・・・あっ!“白樺”だ!」