恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
「この中、ていうか、今まで携わった物件の中で、岸川さんが一番気に入っているのはどれですか?あの・・もしかしたら全部に思い入れがあるとは思うんですけど・・」
「そうだなぁ。まぁ確かに、自分が手がけた物件は全部思い入れがあるよ。でも、特に気に入ってるのは・・これだな」
岸川さんは、一つの建物の模型を指さし、「特別支援学校だ」と言った。
「特別支援学校?」
「視覚や聴覚障がい者などが通う学校のことだよ」
「あぁ・・・」
「だから“特別”ってわけじゃないんだ。俺が独立して事務所を構えたって聞いた先輩設計士がこの物件の話を持ってきてくれてね。要するに、独立後、最初に手がけた物件が、この特別支援学校の設計と建築だったんだ。そう言った意味でもこの仕事は印象に残ってる。それ以上に嬉しかったのが、完成後に生徒さんや先生方からお礼のメールをいただいたことだ」
「そうだなぁ。まぁ確かに、自分が手がけた物件は全部思い入れがあるよ。でも、特に気に入ってるのは・・これだな」
岸川さんは、一つの建物の模型を指さし、「特別支援学校だ」と言った。
「特別支援学校?」
「視覚や聴覚障がい者などが通う学校のことだよ」
「あぁ・・・」
「だから“特別”ってわけじゃないんだ。俺が独立して事務所を構えたって聞いた先輩設計士がこの物件の話を持ってきてくれてね。要するに、独立後、最初に手がけた物件が、この特別支援学校の設計と建築だったんだ。そう言った意味でもこの仕事は印象に残ってる。それ以上に嬉しかったのが、完成後に生徒さんや先生方からお礼のメールをいただいたことだ」