恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
これが・・・私?
短く切ったばかりの、新しいヘアスタイル。
軽くメイクを施された顔。
体にまとわりつくような姉の、ミディ丈スカート。
脚を包む、肌色のストッキング。
全てが新鮮で、まるで・・・自分じゃないみたい。
私は思わずクルッと軽やかにターンして、スカートをフワッと浮かせそうになってしまった。
「これで見た目は現役女子大生になったわね。あとは・・・これ」
姉が持っているイヤリングを、仕上げに手渡された。
イヤリングやピアスはもちろん、女学院では禁止だったから、つけたことはない。
でもピアスの穴を開けるときは痛いと聞いたことがあるし、体に穴を開けるという行為そのものが、私は受け入れられないので、ピアスをつけるつもりはなかった。
短く切ったばかりの、新しいヘアスタイル。
軽くメイクを施された顔。
体にまとわりつくような姉の、ミディ丈スカート。
脚を包む、肌色のストッキング。
全てが新鮮で、まるで・・・自分じゃないみたい。
私は思わずクルッと軽やかにターンして、スカートをフワッと浮かせそうになってしまった。
「これで見た目は現役女子大生になったわね。あとは・・・これ」
姉が持っているイヤリングを、仕上げに手渡された。
イヤリングやピアスはもちろん、女学院では禁止だったから、つけたことはない。
でもピアスの穴を開けるときは痛いと聞いたことがあるし、体に穴を開けるという行為そのものが、私は受け入れられないので、ピアスをつけるつもりはなかった。