初恋はチョコの味


「そっか、笑っているならいいね。
まあ。たまには俺の授業の時も
笑ってくれたら嬉しいな。
なんてね(笑)」


「え?」


あー、俺
さらに恥ずかしいこと
言っちゃってるじゃん。



「あ。ほら、時間、時間!
こ、これ忘れるなよ?
じゃあ、また来週な!」


自分で言ったセリフが
恥ずかしくなって

君を急かしながら
胸ポケットに入っていた

小さなチョコを

一つ渡して
教室から帰した。


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