初恋はチョコの味
「ありがと、先生。」
「ゆりなの努力だよ。」
「先生がいたから
私、頑張れたんだよ!」
「そうか、
そりゃ嬉しい言葉だ。」
先生がくれた
お守りチョコレートが
〝合格〝に
導いてくれたと
私は思っていたけれど
その言葉は
私の胸の中にだけ、
しまっておくことにしよう。
「塾の最後の日まで
引き続き、ご指導
よろしくお願いします。」
「もちろん、
こちらこそ。」
先生に
報告ができた私は
家に帰った。