君に溺れてた
気になった

1話

これはとある中学生の物語。



「柚(ゆず)ー!おはよ!」
「千夏(ちなつ)ちゃん!おはよっ」

私達は親友。
1年の頃、同じ部活になってからの仲良し。
2年の今は、その部活が自分に合わなくてどこにも入ってません。




うそ。


私と千夏ちゃんが今いる場所は校内だけどみんなとは別教室。
不登校になった子がクラスに馴染めなくて学校には来るけど自習する場所。

だから自分に合わないんじゃなくて、先輩とうまくやれなくて…自然とクラスにも馴染めなくなっちゃって…お互い不登校になった。




それもうそ。


お互いじゃない。
初めは自分だった。
何人もの子がその部活に入ったけど先輩から私だけ嫌われてた。
何かをやったわけでもないけど多分見た目。

どちらかというと私は自分から話すのが苦手で暗い方。
慣れてない人が相手だと声も小さくなり、下を向いてる事が多々ある。


だから明るくて元気で話かけに行く子に比べて態度に差がついた。

そこからはクラスの子にも避けられたりした。
それが我慢できなくて嘘をついて学校に行かなくなった。
初めはお母さんに「行きなさい」って言われてたけど、きっと察してくれたのだろう。
しばらくすると言わなくなった。



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