浮気してるくせに平然な彼
いやらしい手つきでズボンの上から俺の太ももを触ってくる手を振り払う。
「悪いな、俺サナとはヤれねぇわ」
「はあ!!? そんなの言ってられるのは今だけよ!」
まるで、『陸がそうだったから』と言いたそうに聞こえる。
「だから、陸と一緒にしてんじゃねえよ。そもそも、俺はアイツと違ってお前で興奮しねえから」
仮にお前が色々奉仕したって、一生その気にならないし。なんなら俺の初めては橋本って決めてんだよ。
「ざまあみろ」
意地悪く舌をベッと出す。
俺は橋本にしか興奮しない。