浮気してるくせに平然な彼
苦しそうな石田達を見て、『アンタら何??どうしたの??』サナが不思議そうに聞いてきた。
石田は泣きそうな声で、
「俺達3人、性欲剤飲んでんの!!必死で耐えてんの!もう喋りかけんな!」
サナにガチギレしている。
「はあ??何で性欲剤なんて………」
「友情の証に決まってんだろ、ボケ」
俺が飲ませた理由も知らないで、勝手に“友情の証”に仕立て上げた松本。
……友情の証って。友情の証で性欲剤飲ませるヤツがどこにいんだよ。ただ単に道連れにしたかっただけだし!!何気に笑いを堪えていると、インターホンが部屋中に鳴り響いた。
……………もちろん相手は陸だ。
橋本とヤれるかもしれないと、悠長な事を思いながらやってきたんだろうけど、そんな事絶対させない。