隣に住んでいた男の子と女の子の話〜私の昔話〜
しばらくすると、さゆりちゃんはおままごとに飽きて
家に帰ってしまいます。
すると、ゆうきくんは私の家に入って来ます。
今度はウルトラマンごっこで、私はほぼ観客です。
さすがに私が怪獣ではありませんが、
私の人形やぬいぐるみに技をかけて投げ飛ばしたり首を絞めたりします。
私の人形はすぐにボロボロになってしまいます。
私は人形やぬいぐみ遊びが好きではなかったので、
お気に入りの人形達ではありませんでしたが、
人形やぬいぐるみが粗雑に扱われ、
目がとれたり縫い目がほどけたりするのを見るのは
とても心が痛みました。


ある時のことです。3人でおままごとをしていました。
その日、私とゆうきくんは子供役でした。
「この子は悪いことをしたから押し入れに入れましょう。」
と私は、ゆうきくんの家の物置に閉じ込められ、
外から鍵をかけられてしまいました。
2人はそのままどこかへ行ってしまいました。

地道に倉庫のドアを蹴ること30分くらいでしょうか。
ドアと地面の間に出来た隙間からなんとか、脱出しました。
とりあえず家に帰りました。
その日は倉庫にいないことが2人にバレないか、
ドアを壊したことを怒られないか、
ドキドキしながら表から見えない部屋に隠れていました。

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