隣に住んでいた男の子と女の子の話〜私の昔話〜
私は文系より理系が偉いとも、偏差値が高い大学へ入る人が
優秀だとも思ってはいませんでしたが、
自慢げな彼に意地悪してやりたいという気持ちが無かったかといえば、
否定できません。
私はトラウマを克服するチャンスを逃してしまったのかもしれないし、
そうでもないかもしれない。
友達付き合いを再開したとしても、
また嫌なことを思い出すだけで終わった可能性もあります。
電話口のゆうきくんは、あまり素敵な男の子ではなかったので。
今度は私が彼に意地悪するだけで終わってしまった可能性の方が
高いかもしれません。

結果的に昔年の恨みを幼稚な意地悪で返した形になりましたが、
私はちっともスッキリしませんでした。
これが他人の話であれば、スッキリするのかもしれませんが、
自分自身は、他人に意地悪したこと、自分を貶めた行動に、
かえってモヤモヤしてしまいました。

おそらく彼等とはもう二度と会うことは無いでしょう。
多分、私は一生、彼等を許せず、そして忘れる事もできないのだと思います。

傷ついた自分の過去。誰かを傷つけた記憶。他人を許せない心。
忘れたいのに、なかなか忘れられない、なんとも不毛なこの感情。
いいお薬はないものでしょうか?

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