溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
「なに、やってるんですか?」
「んー?」
……その、そろそろ離れてもらえないでしょうか。
ふんわりと匂う、少しだけ甘さを含んだ爽やかな香水の香りに包まれると、どきどきと早い心臓の鼓動が落ち着かない。
私の願いが届いたのか後ろから顔を回してちゅっと唇を重ねると、やっと蔵人さんは離れてくれた。
「和奏はよく効くなー」
……効くって一体、なんですか?
私は薬じゃないですよ。
でもここのところお疲れのようだった蔵人さんはご機嫌みたいだし。
よくわからないけど役に立てたんならいいかな。
キッチンでお弁当の包みをほどくといつも通り付箋が貼ってある。
“和奏の弁当で頑張れる。
ありがとう”
「んー?」
……その、そろそろ離れてもらえないでしょうか。
ふんわりと匂う、少しだけ甘さを含んだ爽やかな香水の香りに包まれると、どきどきと早い心臓の鼓動が落ち着かない。
私の願いが届いたのか後ろから顔を回してちゅっと唇を重ねると、やっと蔵人さんは離れてくれた。
「和奏はよく効くなー」
……効くって一体、なんですか?
私は薬じゃないですよ。
でもここのところお疲れのようだった蔵人さんはご機嫌みたいだし。
よくわからないけど役に立てたんならいいかな。
キッチンでお弁当の包みをほどくといつも通り付箋が貼ってある。
“和奏の弁当で頑張れる。
ありがとう”