溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
浮気調査と言われて図星を突かれたようにどきっとした。

『来てたよ、君嶋。
小雪と一緒に』

店に行ったのはいい。
きっと、接待なんだから。
でも、問題は。

「あの。
まだいます、か……?」

『いや、とっくの昔に帰ったよ。
……って、ちょっと待って。
もしかして君嶋、まだ帰ってないのか』

三木谷さんの声は慌ててる。
私はもう、蔵人さんがどうして帰ってこないのか理解していた。

「ありがとうございます。
変な電話してすみませんでした」

『ちょ、待ってよ和奏ちゃん。
きっと、店変えてどっかで飲んでるんだよ。
和奏ちゃん、聞いてる?
和奏ちゃん!?』
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