溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
帰りのトラックの中で気が抜けてうとうとしそうになったが、必死に目を見開いて起きていた。
会社に着くと簡単に片づけを済ませ、帰り支度をする。
幸い、今日は土曜で仕事は休みなのでゆっくり眠れる……といかないいまの自分がにくい。
「お疲れさまでした」
裏口でちょうど帰ろうとしていた君嶋課長とすれ違った。
会釈してすれ違おうとしたら、……突然手を掴まれた。
「ちょっと待て」
「……はい?」
振り返ると、なぜか眉間にしわを刻んで君嶋課長は私の手を掴んだまま立っている。
「もしかして、いまから旅行の予定だったのか」
「あの……その……」
どう答えていいのかわからなくて口を濁す。
君嶋課長の疑問はもっともだ。
課長に掴まれてないもう一方の手にはキャリーバッグが握られているのだから。
会社に着くと簡単に片づけを済ませ、帰り支度をする。
幸い、今日は土曜で仕事は休みなのでゆっくり眠れる……といかないいまの自分がにくい。
「お疲れさまでした」
裏口でちょうど帰ろうとしていた君嶋課長とすれ違った。
会釈してすれ違おうとしたら、……突然手を掴まれた。
「ちょっと待て」
「……はい?」
振り返ると、なぜか眉間にしわを刻んで君嶋課長は私の手を掴んだまま立っている。
「もしかして、いまから旅行の予定だったのか」
「あの……その……」
どう答えていいのかわからなくて口を濁す。
君嶋課長の疑問はもっともだ。
課長に掴まれてないもう一方の手にはキャリーバッグが握られているのだから。